J.アーチャー。
日本でいえば作家都知事が牢屋に入れられたようなものだろうか。
政治的な主張も似てないこともないし。
あれはアーチャーがロンドン市長選に出るときだったか。
ロンドンの街中にはホームレスが溢れ、角々辻々に物乞いがいた(今も?)。
乞食を非合法化し、監獄にぶちこめ!とかいった公約?
をこの御仁は述べ立てていたように記憶する。素晴らしきサッチャー路線、というべきか。
そんないけ好かない野郎が偽証罪で投獄された、と聞いたとき、
ロンドンの物乞いのことエピソードを思い出し、自分が牢屋に入れられたらしょうがないだろ、と思ったものだ。
そんな偏見に満ち溢れた読者が読んだ感想-面白い!
この種の人間にありがちな鼻持ちならなさが微塵もなく、
英国の監獄制度、教育制度、社会問題の様々な負の側面を
(日本で売れてる英国賛美本ではお目にかかれない)余すところ無く記述している。
こんな人物が再度政界復帰を遂げたら、皮肉なしにいい仕事をするだろう、と思えた。
山本譲司元議員の獄中記と比較して読むのも一興だろう。
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